サーバーって何?わかりやすく解説します!
システム開発の話で「サーバー」という言葉を耳にすると、「なんだか重要そうだけど、具体的に何をするものなの?」と感じたことはありませんか?
この記事では、仕事マッチングアプリを例にしながら、「サーバーって何?」という疑問にわかりやすくお答えします。
サーバーとは?
サーバーを一言で言うと、「ネットを通じていろんなサービスを提供するためのコンピューター」のことです。
そして実は「サーバー」という言葉には2つの意味があります:
- 機器としてのサーバー:物理的なコンピューター(ハードウェア)のこと。
- 機能としてのサーバー:データをやり取りしたり処理するためのソフトウェア。
この記事では、後者の「機能としてのサーバー」について解説します。
サーバーの役割を仕事マッチングアプリで見てみよう
仕事マッチングアプリを例にすると、サーバーがどのように活躍しているかイメージしやすいです。
1. 仕事マッチングアプリの仕組み
仕事マッチングアプリには以下のような機能があります。
- 求職者:スキルや希望条件を登録して仕事を探す
- 企業:募集内容を登録して人材を探す
- マッチング:条件が合う仕事や人材を表示する
企業がWebブラウザで募集内容を登録し、求職者がスマートフォンで求人情報を見るというサービスの場合、アプリやWebページそのものがこの処理をしているわけではありません。
実際にデータの処理を行うのはサーバーです。Webページやアプリは、サーバーに保存されているデータを使って動いています。
では、具体的にサーバーはどんな処理をおこなっているのでしょうか。
2. サーバーの具体的な役割
(1) データの保存
- 求職者や企業が入力した情報を記録しておく。
- 例えば、スマホとPCの両方からログインしても同じ情報が見られるのは、サーバーでデータが一元管理されているからです。
(2) データの処理
- 求職者と企業の条件を比較して、マッチング結果を計算するなどの処理を行う。
- 結果だけをスマホに送るので、スマホ側は受け取ったデータを表示するだけで済みます。
(3) Web管理システムの提供
- 企業が使う管理システムが置かれています。ネットワークを経由してWebブラウザで表示します。
※求職者の利用するスマホアプリはサーバーには置かれているのではなく、App Store や Google Play にアップロードし、求職者が自分の端末にインストールして利用します。
3. サーバーがないとどうなる?
もしサーバーがなかったら、以下のような問題が起こります。
- データの一元管理ができない:求職者が登録した情報や、企業が入力した募集内容を1箇所で管理できなくなり、複数のユーザーが同じデータを参照する事が難しくなります。
- 処理が非効率になる:アプリ側で全ての計算をしなければならず、動きが遅くなる。
- サービスが動かない:Webページやアプリがデータをやり取りできないので、そもそも利用できません。
サーバーは「お店の裏方スタッフ」のような存在
サーバーの役割を、もっと身近な例に例えてみましょう。
- アプリやWebの画面はお店の「表」部分です。お客さん(ユーザー)が見て利用する部分で、きれいに飾られた商品棚や接客スタッフにあたります。
- サーバーは「裏方スタッフ」です。商品の在庫管理、補充、注文の確認など、表の接客だけでは回らない部分を支える重要な存在です。
お店がスムーズに運営されるのは、この裏方の仕組みがあるからこそ。アプリやWebシステムも同じで、サーバーが裏側で支えることで、ユーザーはスムーズにサービスを利用できます。
サーバーの種類と構成のイメージ
仕事マッチングアプリの場合、サーバーにはいくつかの役割分担があります。
- Webサーバー
- Webページを表示させる。
- 例:企業用のWeb画面をWebブラウザ(Edge,Chrome,Safari等)で表示する。ブラウザから入力された情報を受けAPIサーバーに渡す。
- API用サーバー
- アプリやWebからのデータのやり取りを仲介する(データの入出力等の処理依頼を受け、結果を返信する)。
- 例:求職者の一覧やマッチング結果を表示するためのデータを返す。
- データベースサーバー
- APIサーバーからの指示に従って、情報を記録・検索する。
- 例:名前、スキル、条件、募集内容などのデータを保存したり検索して結果を返す。
それぞれが連携して、アプリ全体を動かしています。
サーバー運用のポイント
サーバーを安全かつスムーズに運用するためには、以下の点に注意が必要です。
- 稼働状況の監視
サーバーが止まるとサービスが使えなくなるため、状態を常にチェックする必要があります。加えて、トラブル時には迅速に対応できる体制も整えておかなければなりません。
- データのバックアップを取る
万が一トラブルがあった時でもサーバー内のデータが失われないよう、データを定期的に保存しておく必要があります。
- セキュリティ対策を行う
不正アクセスやデータ流出を防ぐためのセキュリティ対策も欠かせません。
まとめ:サーバーの理解がより良いサービス運営のカギ
サーバーはアプリやWebサービスを支える大事な存在ですが、その仕組みは少し難しく感じるかもしれません。
それでも、サーバーの役割を理解することで、システム全体の仕組みをより深く知り、より良いサービス運営につなげることができます。
一歩ずつ学ぶことで、安心して使えるサービスを提供できるようになります。この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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