「ホームページが企業のイメージダウンにつながる」と言ったら驚くでしょうか。うなずくでしょうか。
スマートフォンでの表示に対応していない、セキュリティ対策がされていない、最新の更新日が1年前…
そんな状態のまま公開しているとしたら、
「わが社はホームページのことまで考えている余裕がありません」
「当社は危機管理意識の低い会社です」
とインターネットを通じて宣伝しているようなものです。
ホームページはお客様との最初の接点です。建物でいえば玄関です。そのメンテナンスをおろそかにしているということは、顧客を大切に考えていないという印象を与えてしまいます。
会社の玄関には気を使うのに、ずっと多くの人目に触れるホームページのことは後回しにしている会社のなんと多いことでしょう。
せっかく開設したホームページなのに、却って信頼性が失われたり、お客様が去っていったりするとしたら、これ程もったいないことがあるでしょうか。
反対に言えば、ホームページをしっかり活用すれば、強力なツールとなります。
ご存知の通り、企業や商品の情報を調べる時に、ほとんどの人が最初に見るのはWebサイトです。
宣伝、営業、広報、顧客サポート…ホームページは本当に様々な役割を担ってくれます。果てしない可能性を持っているのです。
けれど、ホームページは公開した時だけドンと予算をかけるという考えがまだまだ根付いています。公開した後は新着情報を更新するだけ…それも、忙しいときは後回し。
なぜそうなるかというと「ホームページ運用」のための予算や人員があてられていないからです。
ホームページは、作って終わりではありません。「きれいなホームページができた」と喜んでも自己満足にすぎません。その後、使い倒してこそ価値がでる「道具」なのです。
例えば入社したきり、次の年から給料を払わないとしたら、従業員は働くでしょうか。ホームページも同じです。きちんと毎年予算を取り、必要なメンテナンスをしてこそ、その力を発揮するのです。
インターネットやホームページは、多くの人が普段の生活でも毎日のように使っています。それゆえ、ホームページ担当なんて誰でもできるだろうと思われがちです。これが大きな落とし穴です。
なぜなら、Webの世界のスピードは、片手間にチェックするだけでは追いつけないからです。
「Webのことなら少しはわかります」という人が、聞きかじりの情報でWebを運用してしまうと、逆効果になる危険すらあります。
検索エンジン対策一つとっても、数年で様変わりします。古くなった知識で余計な対策をしてしまうと、サイトがペナルティを課せられ、Google等の検索エンジンの検索結果から抹消されてしまうことすらあるのです…。
Web担当者が、通常業務との兼務という場合はよくあります。
その結果、「多忙でホームページにまで手が回らない…」という企業様も多いのではないでしょうか。
いざ、ホームページ制作やリニューアルをスタートしても、デザインにこだわるあまり前に進まなかったり、見る人が必要な情報にたどりつけない構造になってしまったり…
何をポイントに社内の意見をまとめたらよいかわからず迷走しがちです。
普段よほどWebに興味をもって、その動向をしっかり追っている方でない限り、Web制作の勘所がわからないのは当然です。
何度も作り直しをした挙句、最後の最後に上層部の方のご意見で再度やり直し! これもよくあることです。
誰も悪くありません。
ただ、もしもきちんとしたWebの知識がある人がメンバーにいたなら、確認すべきポイントを絞って時間も短縮できたのです。
広報担当の方がWeb制作のとりまとめされることも多いと思います。けれど、広報担当でもWebのことはわからないという場合もあります。
マスコミ等を対象とした広報のお仕事と、インターネットのWeb戦略は全く別のスキルだからです。
パンフレット等の印刷物のように丸ごと外注したいところですが、ホームページの場合は、一度作ったら終わりではなく「運用」という日々の作業もついてきます。
ここでも、Webの知識が必要になりますが、これを一朝一夕で身に着けることはできないのです。
ではどうしたらよいのでしょうか。
会社の規模に関わらず、Webの重要性に気づいておられる企業様は、もちろん社内にWEB専門の担当者を置いておられます。
自社に常駐まで考えておられない場合は、Web担当者のアウトソーシングをお勧めします。
ホームページの新規作成やWebリニューアルの時期だけスポットで依頼することもできますし、月1回、アクセス解析などのデータを基にWeb活用をアドバイスしてもらうといった形の依頼もできます。
すでにホームページを運用中の方も、ホームページの維持や更新にかけているコストが適正か、外部の目で一度見直してみることも大切です。
ホームページを運営するためにまず必要なのは、目的をはっきりさせることです。Webコンサルティングを受けることで「ホームページは目的を達成するためのツール」だという意識をもって活用できるようになります。
あなたの会社のホームページは、大丈夫でしょうか。