読者の皆様、あけましておめでとうございます。今年も技術ブログにて様々な情報を発信してまいりますのでよろしくお願いします。
ズバリ、テスト時に使うドメイン名についてです。ウェブ制作やアプリケーション作成の際、テスト用のユーザー作成のためにメールアドレスを入力することは多くあると思います。ユーザーサイトからのテストの場合であれば、確認メールが飛ぶ都合によりご自身や会社のアドレスを使用されているかもしれません。しかしデータベースなどにまとめてユーザーデータを作る時や、テストの都合で沢山のユーザーを作るときはどうでしょうか?ついうっかり”asdf.com”とか”test.com”とか使ってません?実はこのような適当に入力したドメイン名は世界中の誰かが取得して利用している可能性があり、もしかすると意図せず他人にメールを送っているかもしれません。たいしたことのない内容のメールであれば問題ないかもしれませんが、そこにアカウント認証コードであったり作成中のサイトへのリンクがあった場合はセキュリティ上のリスクが生まれてしまいます。こういったリスクを避けるためにはテストに使用して問題ない”example.com”というドメイン名を利用する必要があります。
“example.com”はRFC(Request For Comments)にてテスト用のドメインとして指定されています。つまり確実に安全にテストに使えるということになるわけです。わかりやすい一例としてexample.comをテストに使えるドメインとして紹介しましたが他にも、”example.org”, “example.org”なども同様に使用することができます。また、末尾が”.test”, “.invalid”, “.example”, “.localhost”などもテスト用のドメインとして用意されていますが、これらには文字通り用法がある程度定められているので最初に紹介した3つを利用すると良いでしょう。
RFCはIETF(Internet Engineering Task Force)というアメリカ発の標準化団体によって制定されているのに対し、日本ではJPRS(Japan Registry Services)により.jpのドメインの管理が行われています。ここでは日本向けに”EXAMPLE.JP”, “EXAMPLE.CO.JP”, “EXAMPLE.NE.JP”がテスト用に利用できると表記されています。
ながながと説明を書いてきましたが、一言にまとめると”テストの時はexample.comを使ってね!!”ってことです(笑)。意図しない情報漏洩や、無意識によそ様のサーバーに負荷をかけないためにも、テストに使用するドメイン名を改めて確認してみてください!!。