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DeepSeek(ディープシーク)についてOpenAIのサム・アルトマンがXにポスト

2025年1月27日、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が、自身のSNS(X、旧Twitter)で中国のAI企業「DeepSeek(ディープシーク)」についてコメントを投稿しました。この記事では、その内容をわかりやすく解説します。


アルトマン氏の投稿:DeepSeekのR1を評価

まず、アルトマン氏の投稿を見てみましょう。

元の英語投稿

“DeepSeek’s R1 is an impressive model, particularly around what they’re able to deliver for the price.”
(DeepSeekのR1は、特にその価格で提供できる内容において、印象的なモデルです)

アルトマン氏は、DeepSeekが開発したAIモデル「R1(アールワン、ヨーグルトみたいですね)」のコストパフォーマンスの高さを評価しています。簡単に言えば、「安いのにすごい」と感じているということです。


DeepSeekとは?R1とは?

DeepSeekとは?

DeepSeekは中国のAI企業で、2023年に設立されました。AI(人工知能)の研究・開発を行う会社で、最新技術を使ったモデルを生み出しています。日本で言うスタートアップ企業の一つです。

R1モデルとは?

DeepSeekが開発した「R1モデル」は、人間の言葉を理解したり、質問に答えたりする能力を持つAIです。これはOpenAIのChatGPTや他のAIと同じような技術ですが、注目されているのはその「コスパ(コストパフォーマンス)」の高さです。
例えば、R1を開発するのにかかった費用は約600万ドル(日本円で約8億円)と言われています。この金額は他の同規模のAIプロジェクトに比べるとかなり少ないとされています。


なぜ注目されているのか?

1. コスパがいい

DeepSeekのR1は、少ないお金で高性能なAIを作り上げたことで注目されています。このような開発は、これからAIを利用しようと考える企業にとって「安くても使えるものを選びたい」という需要に応えることができます。

2. 世界的な人気

R1は、その性能の高さから米国のAppleのアプリストア(App Store)で、無料アプリのダウンロードランキング1位を記録しました。ChatGPTを上回る人気を見せています。

3. 中国政府の影響

一方で、R1には中国政府の検閲基準が反映されていると言われています。政治的に敏感な話題(天安門事件や人権問題など)には回答しないようプログラムされているため、この点については議論が続いています。


アルトマン氏の発言の意図

アルトマン氏がわざわざDeepSeekのR1に言及したのは、競合他社の技術力を認めると同時に、自社でさらなる改善や進化を目指す意欲を示すためだと考えられます。「負けていられない」という宣言のようなものですね。


AI業界の今後は?

今回のDeepSeekの成功は、AI技術が高性能であるだけでなく、開発コストや使いやすさも重要だということを示しています。学習アルゴリズムの改善でまだまだ開発コストが下がるかもしれませんね。この動きは、特に研究機関や企業がAIを導入しやすくなるという点で、大きな影響を与えるでしょう。


まとめ

DeepSeekのR1は、AIの可能性をさらに広げるモデルとして注目されています。その技術力とコストパフォーマンスの高さは、AI業界の競争をより激しいものにしています。これからAIを導入しようと考える企業や研究機関にとって、こうした進化は大きなチャンスとなるでしょう。


京都府南部のけいはんな学研都市にある株式会社 Coolware では、長年学研都市で培った技術を基に、アプリや各種システム開発、Webサイトの制作を承っております。また、AIの活用も積極的に取り組んでおります。IT利活用、DXなどのご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。