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DeepSeek(ディープシーク):中国発の高性能、低価格AI

2025年1月、中国のAI企業「DeepSeek(ディープシーク)」が新しいAIモデル「DeepSeek-R1」を発表しました。このモデルは、これまで高価だったAIツールを「無料で」使える形で提供し、世界中で話題になっています。

DeepSeek-R1って何?

DeepSeek-R1は、簡単に言えば「文章を読む・書く・考える」ことが得意なAIです。これまでもAIチャットボットや文章生成ツールはありましたが、DeepSeek-R1は次のような特徴で注目を集めています。

  1. 新しい学習方法で頭がいい
    • DeepSeek-R1は「強化学習」という仕組みで自分自身を鍛えています。この方法を使うことで、複雑な問題も解きやすくなり、特に論理的な考え方やプログラミング、数学の分野で得意技を発揮します。
  2. コストパフォーマンスが良い
    • 従来のAIは、性能が高いほど利用料がかかるのが普通でした。しかし、DeepSeek-R1はアプリからなら無料、APIの利用料金(プログラムから接続する場合の料金)も、OpenAIのo1のAPI利用料金に比べ格安となっています。
  3. オープンソースで公開
    • DeepSeekは、自社で開発した技術を「オープンソース」として公開しています。オープンソースとは「みんなで自由に使ったり改良したりしていいよ」という仕組みのこと。これにより、多くの人が自分たちのアイデアを形にする手助けができるようになります。

2025/1/27追記:サイバーエージェントがDeepSeek R1の日本語追加学習モデルを公開

実際にどう使うの?

DeepSeek-R1は、パソコンやスマートフォンから簡単にアクセスして使うことができます。公式サイト「chat.deepseek.com」に登録すると、次のようなことが可能になります。

  • チャット形式で質問に答えてもらう
  • レポートや文章の作成を手伝ってもらう
  • 複雑な計算やプログラミングの問題を解いてもらう

ただし、利用する際には以下の点に注意が必要です。

注意点:

  • 個人情報を入力しないこと DeepSeek-R1を提供している企業は中国にあり、利用規約には「入力内容が保存される場合がある」と書かれています。プライバシーを守るため、個人情報や機密事項を入力しないようにしましょう
  • 特定のテーマには答えられないことがある 政治的な話題など、一部のテーマには答えを返してくれない場合があります。これは、中国の規制に基づいた制限のためです。

2025/1/28追記:DeepSeekが集める個人情報は「中華人民共和国にある安全なサーバに保存」(ITmedia)

警察

DeepSeek-R1がもたらす変化

DeepSeek-R1は、「高性能なAIは高価で手が届かない」というこれまでの常識を覆しました。このモデルの登場は、AIの使い方を大きく広げる可能性を秘めています。

たとえば:

  • 企業は、コストを抑えながら業務を効率化するためにAIを導入しやすくなる
  • 学生や個人も、AIを使って学習やアイデア創出をもっと手軽にできる

その一方で、無料であるがゆえの「情報管理」や「規制」に対する慎重な対応も求められます。

まとめ:これからのAIに期待

DeepSeek-R1は、AIをもっと身近なものにしてくれる素晴らしいツールです。ただし、便利さや安さに飛びつく前に、使い方や注意点をしっかり理解することが大切です

OpenAIなどのアメリカの企業にとって脅威となる存在ですが、ユーザーとしては競争により価格や性能の向上を期待したいところです。そして、日本勢も頑張ってほしいですね!

DeepSeekのWebサイト


京都府南部のけいはんな学研都市にある株式会社 Coolware では、長年学研都市で培った技術を基に、アプリや各種システム開発、Webサイトの制作を承っており、AIの活用も積極的に取り組んでおります。IT利活用、DXなどのご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。