最近、日本の大企業の再編が相次いでいる。たとえば、パナソニックは2025年度中に「パナソニック」を解散し、複数の事業会社に分割するらしい。また、ホンダと日産が経営統合を検討していたが、条件面で折り合わず白紙に戻る可能性が高い。
この動きを見ていると、正直、不安と希望の両方を感じる。
まず、不安のほうから言えば、この流れが日本企業の衰退のサインではないかということだ。パナソニックもホンダも、日本を代表する企業なのに、こうして再編や統合の話が出るのは、やはり競争が厳しくなっている証拠だろう。特にEV(電気自動車)やデジタル化の流れに対して、日本企業が十分に適応できているのかは疑問だ。もし、このまま変化に対応できなければ、日本のものづくりの強みが失われ、世界での存在感が薄れてしまうのではないかと心配になる。
ただ、一方で希望も感じる。企業が変わることは、必ずしも悪いことではない。むしろ、変わらなければ未来はない。新しい時代に適応するための変革は必要だし、それによって新しい技術やビジネスモデルが生まれるかもしれない。
こうした再編の話を聞くと、大企業というのは「ずっと大企業だった」と思いがちだ。でも、歴史を振り返れば、パナソニックもホンダも最初は小さなベンチャー企業だった。
今のベンチャー企業だって、当時の彼らと同じように、時代の変化をチャンスにして成長できる可能性は十分にあるはずだ。むしろ、テクノロジーが発展した今の時代のほうが、スピーディーに世界へ飛び出すチャンスは多い。さらに、日本は国策として起業やベンチャーに対するサポートの充実化も進めている。
現在、大企業の再編やAIの進展によって、新しい市場やチャンスが生まれている。特に、次のような分野では、新しい企業が成長する可能性が高い。
このような新しい分野では、むしろ大企業よりもベンチャーのほうが柔軟に動ける。大手は組織が大きく、決断に時間がかかることが多いが、ベンチャーならスピーディーに市場の変化に対応できる。
大企業の再編が進むと、「このまま日本の力が衰えてしまうのでは?」という不安を抱く人も多いと思う。正直、私もそんな気持ちになることがある。
でも、過去を振り返ってみれば、日本が成長してきたのは、変化を受け入れ、チャレンジを続けた企業がいたからだ。だからこそ、今の時代も「変化をチャンスに変える」企業がもっと出てきてほしい。
大企業の再編やAIの進展で生まれる市場の隙間を狙い、新しい価値を生み出すベンチャー企業が次々と出てくることを期待している。パナソニックやホンダがかつてそうだったように、今の小さな企業が未来の日本を支える存在になるかもしれない。そんな未来を、ぜひ見てみたいと思う。
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