私は、けいはんな学研都市でソフトウェア会社、株式会社 Coolwareを経営している者です。2006年に独立してからの体験を振り返りながら、創業に込めた思いや今までの歩みをご紹介します。「会社をつくるって楽しいけど、めちゃくちゃ大変!」というリアルな話を楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
私のキャリアは、川崎重工系の会社でスタートしました。工場の自動化(FA)を支えるソフトウェアを開発する仕事で、製造業の現場に根ざしたリアルな課題解決に取り組む日々でした。これが、今の仕事に繋がる原点です。
その後、けいはんな学研都市のATR(国際電気通信基礎技術研究所)で働く機会を得ました。ATRでは、最先端の研究環境で通信技術やAIなどを学び、開発者としての幅を大きく広げることができました。この時期の経験が、独立後の私を大いに支えてくれています。
元々独立を目標の一つとして活動をしてきたので、2006年 にATRでの充実した仕事を経て、独立を決意しました。けいはんなプラザのラボ棟に事務所を借り、法人を設立!
正直どうなるか全くわかりませんでした。「数ヶ月後には終わっているかも」と本気で考えていました。逆に、数ヶ月で終わっていた方が楽だったかもしれませんが・・😅
最初は、小型ロボット制御用のCPUボードの販売やソフトウェアの受託開発を主な事業としていました。お客様には研究機関や大学が多く、試行錯誤しながら進める仕事にやりがいを感じていました。
しばらくして、Webサイト制作の事業も始めました。インターネットが社会の基盤として定着していたので、研究関連という枠から出て、より広い世界で活動するきっかけとなりました。その延長線上で掲示板が簡単に作れるWebサービス「SHARE info」という念願の自社サービスを開発しました。
自社サービスの開発から販売まで行うということは、本当に大変なことでしたが、使っていただけるお客様に勇気づけられながら、現在も絶賛販売中です!
「IT技術を活用して、効率化のお手伝いをし、喜んでもらいたい」これが、私がこの仕事を続けている一番の理由です。
たとえば、あるお客様が手作業で行っていた煩雑な業務をシステム化することで、時間が大幅に短縮できたり、ミスが減ったりすると、目に見えて変化が起きます。そして、その結果を見たお客様から「ありがとう!」と言われたときの喜びは格別です。この「ありがとう」のために頑張っていると言っても過言ではありません。
もちろん、経営には楽しいことばかりではありません。営業や販売が苦手な私にとって、新しいお客様を見つけることは大変です。それでも事業を続けてこられたのですから、頑張ればなんとかなることも多いと思います。独立を考えている方はぜひ挑戦してみてほしいと思っています。
リスクや辛いことも多いですが、その分自由があります。そして、その挑戦が誰かの役に立ち、「ありがとう」と言ってもらえる。その瞬間があるからこそ、この仕事を続けていけるのだと思います。
もしこの記事を読んで「ちょっとこの会社に相談してみようかな」と思ってくださった方、ぜひお声がけください!
けいはんな学研都市という場所で会社をつくり、気づけば十数年。ここまで続くとは、正直思っていませんでした。でも、お客様に喜んでいただけることがモチベーションとなり、ここまでやってこられました。
もし「このアイデアを形にしてみたい」「業務の効率化を相談したい」とお考えの方がいれば、ぜひ一度ご連絡ください。一緒に楽しいプロジェクトをつくり上げていければと思います。それではまた、どこかでお会いできる日を楽しみにしています!