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iMacとは:Appleの一体型デスクトップでデザインも美しい

読者の皆様こんにちは

今回の記事は前回のMac miniとは:コンパクトでもパワフルなApple製デスクトップに引き続き、Macについての記事となります。その中でも今回はiMac!!Appleから長きに渡り販売されているオールインワンデスクトップであり、歴史の長さゆえに読者の皆様の中にも思い入れが強い方もおられるのではないでしょうか?

それではいってみましょう。

現行のラインナップにおけるiMacの立ち位置

現行のデスクトップ型のMacのラインナップにおいて、iMacは上位の性能のモデルとは言い難い状況です。先日紹介したMac miniの下位モデルと同じM4チップしか選択肢はありません。もちろん少々のカスタムはできますが、それでもM4ProがあるMac miniには敵いません… 価格についても¥198,800~444,800(性能面で上限カスタム)とMac miniより遥かにお高い価格設定です。

とのっけからiMacディスりみたいなことをしていますが、決して私はiMac否定波ではありません。むしろその歴史の中でより洗練されたデザインと機能性を纏うiMacは素晴らしいと言えます。

そこで今回は過去のiMacたちとの比較をしてみましょう。

iMacはいつからあるの?

iMacの初登場は1998年です。実はそれまでにもApple製のオールインワンデスクトップは販売されており、1984年のMacintosh 128Kからその歴史は始まっています。製品としての成功や企業としての失敗など紆余曲折を経て、1998年のスティーブ・ジョブズのCEOへの復活からiMacの歴史は始まりました。

当初は15インチのブラウン管モニター一体型で、プロセッサーにはPowerPC G3が採用されていました。初期のRev.Aモデルの価格は¥178,000で、スペックはCPU:PowerPC750(233MHz), GPU:ATI Rage IIc 2MB, RAM:32MB, HDD:4GB, USB1.1:2ポート, 内臓モデム:56Kbps, 内蔵イーサネット:10/100Base-Tといったものでした。当たり前っちゃ当たり前ですが現行のiMacと比較にならない性能ですね笑。余談ですが、筆者は5年前にこの初代iMacG3を入手しました。当然Wi-Fiは使用できませんがイーサネットを使用してインターネットに接続&Internet Explorerで俳優の阿部寛さんのホームページを閲覧しました(笑)。さすが軽量のウェブサイトだけあって令和の時代に20世紀のコンピュータでWebサイトの閲覧ができました。

その後、PowerPC G4,G5が搭載されたiMacが登場しました。G5の時点ですでに現行の液晶ディスプレイ一体型のデザインに変更されていますが、本体はまだポリカーボネートでした。

http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Imac_G5_20inch.jpgより引用

その後iMacを含むすべてのMacが大きな転換点を迎えます。それはPowerPCからIntel CPUへの移行です。これまではIBM製のPowerPCがMacのプロセッサーとして採用されていましたが、2006年1月にiMacはIntel CPUへ移行することになりました。最初に発売されたintel iMacは Intel Core Duoが搭載されていました。その後、外観デザインについても2007年にアルミニウムに変更され、ようやく昨今のiMacと同じような見た目になってきました。

https://support.apple.com/ja-jp/111913より引用

当初は背面がプラスチックでしたが、背面もアルミニウムに変更され、ディスプレイもRetinaに変更され(このタイミングでさらに薄型に、光学ドライブも消えました)画面サイズも27インチの5Kまで成長しました。

そして迎えた2021年

前年の2020年にApple Sillicon搭載の初のMacがリリースされ、Macは2度目の大きな転換点を迎えます。Intel CPUからApple Silliconへの移行です。この波は翌年の2021年にiMacにもやってきました。そしてこのタイミングで、Intel時代のラインナップから大きく変貌を遂げました。それまで21.5インチおよび27インチの2サイズ体制だったiMacが24.5インチに一本化され現行モデルと同じ見た目になりました。それまで128GBまで拡張可能だったメモリについても上限が16GBと一気におとなしいモデルに生まれ変わった感が否めませんでした。

初代iMacが普及した背景として、もちろんそのデザイン性もありましたが、その低価格さとインターネット接続への容易さがあげられました。現行のiMacでもそのデザイン性、低価格さ(高精度なディスプレイや機能性とデザインが調和する周辺機器も含め)、そして家庭で利用するにあたり充分以上な性能と容易さは、ある意味初代iMac G3に回帰していると言えるのかもしれません。

最後に

今日のiMacは一般的な利用であれば性能的に申し分ない製品ですが、その特性上今の筆者にはなかなか向かないMacであると考えています。しかし1つの製品購入でMacの良さやその性能を簡単に発揮できるという意味では、iMacほど万人に向いているMacはないかもしれません。Mac miniと高繊細ディスプレイの購入を考えているそこのあなた!!iMacを検討してみてはいかがでしょうか!?!?