日本語
京都・けいはんな学研都市のソフトウエア開発・Webシステム
株式会社Coolware
けいはんな学研都市

Web系システム開発のメリットとデメリット

Web系システムの開発を検討する場合、利便性と課題を理解する必要があります。本記事では、Web系システム開発のメリットとデメリットを整理し、どのように対応すべきかをご提案します。


Web系システム開発のデメリット

1. 多様な要素が混在し、複雑化している

Web系システム開発では、多様なプログラミング言語、ブラウザ、デバイス、OS、サーバー環境が存在しています。その結果、次のような課題が生じます:

  • プログラミング言語やフレームワークの選択
    JavaScriptPythonPHPRubyなどの言語や、ReactVue.jsといったフレームワークの選択は、プロジェクトの目的や規模に左右され、開発期間やシステムの品質、運用費用など広範囲に影響を及ぼします。
  • ブラウザ間の互換性の問題
    Google ChromeFirefoxMicrosoft EdgeSafariなど、主要ブラウザで微妙に異なる動作が問題となる場合があります。特に、古いブラウザを使用しているユーザーへの対応には手間がかかります。
  • デバイスの多様性
    デスクトップPC、スマートフォン、タブレットなど、異なる画面サイズや操作性を考慮した設計が必要です。

2. セキュリティ上のリスク

Web系システムはインターネットを介して広くアクセスできるため、セキュリティ上のリスクが高くなります。具体的には:

  • サイバー攻撃への脆弱性
    SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)、DDoS攻撃など、外部からの攻撃リスクがあります。
  • 認証やデータ保護の課題
    ユーザー認証や個人情報を扱う場合、セキュリティ対策を怠ると、不正アクセスや情報漏洩の危険性が高まります。
  • 利用しているソフトウェアの脆弱性
    使用するフレームワークやライブラリなどのソフトウェアにセキュリティホールがある場合、システム全体が危険にさらされる可能性があります。これには、定期的なバージョンアップやパッチの適用が不可欠です。

セキュリティ対策を徹底しないと、サービスの停止によるビジネス機会の損失や、顧客の信頼を損なうだけでなく、法的な問題に発展する恐れもあります。


3. 動作確認の範囲の広さ

Web系システムの動作確認は、非常に広範囲に及びます。

  • ブラウザ間テスト
    複数のブラウザで動作確認を行い、互換性を確保する必要があります。
  • デバイステスト
    PC、スマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスでの動作確認が求められます。
  • セキュリティテスト
    セキュリティホールを発見するためのテストや、ストレステストによる耐久性の確認も必要です。

これらのテストはコストと開発期間の増加を招く要因となります。


Web系システム開発のメリット

1. 利用可能な範囲の広さ

Web系システムは、インターネット環境があればどこからでもアクセスできるため、利便性が高い点が大きな魅力です。

  • クロスプラットフォーム対応
    一度開発すれば、PC、スマートフォン、タブレットのすべてで利用できます。
  • インストール不要
    ソフトウェアのインストールが不要なため、ユーザーにとって使いやすいだけでなく、サポートの負担も軽減されます。

2. 検索エンジンからの自然流入

Webシステムは、インターネットに公開することで検索エンジンから新たな顧客やユーザーを獲得できる可能性を持っています。

  • 情報提供と集客
    製品やサービスに関する情報を提供することで、検索エンジンからの訪問者を誘導できます。
  • 見込み客の獲得
    問い合わせフォームや資料請求フォームを設置することで、見込み客の獲得にもつながります。

デメリットを克服するためのポイント

1. セキュリティ対策の徹底

HTTPS通信での暗号化、管理者画面や重要なデータへのアクセス制限の管理、など各種のセキュリティー対策にしっかりと時間とコストをかけて対策を行います。


2. 信頼できる開発パートナーとじっくりと取り組む

信頼性のあるパートナーと協力することで、課題解決がスムーズになります。初期のシステム開発は生み出すための作業ですが、その後の育てる作業も大変重要です。運用開始後の保守、バージョンアップまで見据えてじっくりと取り組むことをおすすめします。当社Coolwareでは、Web系システム開発・運用の実績が多数の実績があります。


3. 動作環境範囲は必要最低限に

古いブラウザやスマートフォンはテスト対象から思い切って外してしまえば、テスト工数が減り、納期や費用面で有利になります。完璧を目指すのではなく、コストパフォーマンスを考えながら、開発やテストの範囲を決めることをおすすめします。


まとめ

Web系システム開発には、利用範囲の広さや検索エンジンからの自然流入といった大きなメリットがあります。一方で、多様な要素の複雑さやセキュリティリスク、広範囲のテストが必要といった課題にも注意が必要です。

これらの課題を克服するためには、適切な技術選択と信頼できる開発パートナーの存在が不可欠です。Web系システムに関するご相談がございましたら、ぜひ当社Coolwareにお気軽にご相談ください。